フランス、トゥールーズ先端研究センターの認知生態学者であるセシル・サラビアン氏はさらに一歩踏み込んで、霊長類のメスが不潔なものに嫌悪感を抱き、食べ物を慎重に選び、病気に感染する機会を減らしていることが、オスよりも長生きする理由の1つになっているのでは ...
古代エジプト人にとって、踊りは生活に欠かせないものだった。死者がすんなりと死後の世界に向かえるようにしたり、地上で生きるよろこびを表現したりするために、人々は日々踊っていた。エジプト学者たちは、2000年にわたって墓や神殿に描かれてきた踊り手たちの姿 ...
例えば、腱はかかった力に応じて強化され、より大きな力に対応できるようになる。器具や自分の体重が生み出す抵抗を利用する「レジスタンストレーニング」は、コラーゲン量を増やして細胞組織を改善することができ、痛みを和らげ、腱を強くする。(参考記事: ...
古代ローマの剣闘士、グラディエーターは映画にうってつけの素材だ。皇帝や貴族が見つめるなか、屈強な男たちが恐ろしげな武器を手にコロッセオ(円形競技場)で一対一の死闘を繰り広げる。動物的本能をむき出しにして闘う剣闘士と、奢侈(しゃし)にふけり堕落した支配 ...
「ルーシー」として知られる人類の祖先の化石が世界的現象を巻き起こすことを最初に予感させたのは、1974年12月、フランス、パリの空港でのことだった。税関を通ろうとしていた古人類学者のドナルド・ジョハンソン氏は、バッグの中に入れていた包みを、「エチオピ ...
旧江戸城の外堀で採取した水から、東京都では明治29年(1896年)以来128年ぶりに緑藻の「ボルボックス」が見つかった。ボルボックスは「緑の宝石」の異名を取るユニークな植物プランクトン。発見した法政大学自然科学センター・法学部の植木紀子教授(細胞生理 ...
ピュリツァー賞作家のポール・サロペック氏が、人類の拡散ルートをたどる徒歩の旅に出たのは2013年。アフリカ大陸とユーラシア大陸を歩き通して日本に到達したのを機に、これまでの足跡をまとめました。近いうちに日本のエピソードもお届けする予定です。ご期待くだ ...
気候の研究が重要性を増すにつれて、ノルウェーの北極圏に位置する小さな観測拠点には世界中から科学者が集まってきた。地球上でも屈指の重要な研究に取り組む専門家や、過酷な環境の土地での暮らしを快適にしようと支えるスタッフの間で、女性のリーダーが増えている。
体温付近の約35度を超えると強く接着し、下回ると接着力が1000倍落ちてはがれやすくなる「ハイドロゲル接着剤」を、東北大学のチームが開発した。海の潮の満ち引きがある場所で岩や人工物に強力にくっつくムラサキイガイから着想した。ヒトの体内に神経伝達物質と ...
糖類の取り過ぎが体によくないことは、ほとんどの人が知っている。肥満、脂肪肝、2型糖尿病、心臓病、がんなどの健康上のリスクと関連していることから、糖類の摂取をぜひともやめたい悪習リストの上位に挙げる人は少なくない。
1974年に発見され、「ルーシー」と名付けられたアウストラロピテクス・アファレンシスの化石は、なぜこれほどまでに世界的な注目を集めたのか。